お酒と人情!福島正則が好きになるハートフル&ダメな逸話
人情深く家臣に慕われた福島正則!
知れば必ず好きになる正則のハートフルな逸話や、馬鹿可愛いダメダメな逸話をご紹介!
こいつ…ヤバイ!といった事件もなんか憎めないのは、福島正則が純粋だからね。笑
そもそも福島正則って何した人?あんま知らないって方は
↑コチラも是非、合わせて読んでみてね♪
とりあえず、正則はお酒が絡む逸話が多い~!
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お酒の逸話①福島正則は友情にも厚い心優しき武将!
福島正則には堀尾忠氏の家臣で松田左近という、仲の良い飲み友達がいました。
そしてある時、堀尾忠氏が豊臣秀吉に会う為に伏見城へやってくるとのことで、正則は門の前で堀尾一行の到着を待っていました。
がしかし、いざ到着した堀尾一行の中に友人の松田左近がいませんでした。
話を聞くと、松田左近は病の為に大阪で療養しているとのこと…。
心配すぎる!!
これを聞いた福島正則は、すぐさま松田左近のもとへ馬を飛ばしました。
共も連れず、たった一人で。
きたよ~!!
心配なんだけど~?!
これには松田左近もビックリ&福島正則の優しさに大感動!
で、
病といっても少し怪我をしている程度なんだ!
せっかく来てくれたし、飲も飲も!
とテンション上がって、家来に沢山お酒を用意するよう命じました。
これに対して正則は
ダメダメ!
病み上がりなんだから沢山お酒を飲むのは体に悪いぞ!
と友人の体を気づかいながらも
けど少しならいっか!
今日は一杯ずつね!
と、ちゃんとお酒をご馳走になりました。
2人はちびちび飲みながらまったりと語りあったそうです。
福島正則、めちゃいい奴!!
お酒の逸話②人の優しさに心打たれる福島正則
関ヶ原の戦いの後、江戸に滞在していた正則は
ここらへんの酒は美味しくない!
とのことで、わざわざ大阪から江戸に酒を運ばせていました。
そしてある時、その酒を積んだ船が輸送中に暴風にあって八丈島に流れ着きます。
天候が良くなるまで船はだせないので、船に乗っていた家臣は島を散歩をすることに…。
すると、1人の男が声を掛けてきました。
何でこんな所に来たの?
八丈島は島流しの刑罰として罪人が送られてくる場所でもあるし、何もないでしょ。
話をしてみると、その男はかつて備前・美作に57万石を領した大名・宇喜多秀家である事が発覚。
宇喜多秀家は関ヶ原の戦いで西軍に属して敗北し、改易されて八丈島に送られていたのです。
良かったら少しお酒をわけてくれないかな?
(かつての大大名が人に物を恵んでもらうような立場に…。)
宇喜多秀家の変わり果てた姿に、家臣はなんともいたたまれない気持ちになりました。
そして、このお酒は福島正則に届けるものであり、勝手に人にあげるのはいけない事・・・そう思いながらも家臣は快く宇喜多秀家にお酒を分けてあげました。
ありがとう、正則殿にもよくお伝えくだされ!
本当にありがとうね!
宇喜多秀家は何度もお礼を言い、とても喜んでくれました。
後日、江戸に帰ったその家臣は八丈島で宇喜多秀家と会った事、正則のお酒を少しとはいえ勝手に分け与えてしまったことを正直に話しました。
気性が激しく、キレたら誰にも止められない福島正則であります。
どれだけ怒られるのかと思いきや、逆に正則は
やるじゃん!良い事したね!
しかも黙ってたらバレないのに正直に報告してくれるなんて律儀なヤツだな、感心した!
と上機嫌でその家臣を褒めました。
福島正則と宇喜多秀家は関ヶ原では敵同士となってしまっていたけど、もともとは同じ豊臣家の家臣であります。
色々と思うこともあったでしょうし、宇喜多秀家が喜んでくれた事、家臣が秀家に気づかってくれた事が嬉しかったのでしょうね。
お酒の逸話③やっちまった福島正則、日本号を飲み取られる
ある時、黒田長政が家臣の母里太兵衛(もりたへえ)を福島正則のもとへ使者として送りました。
その際、長政は母里太兵衛に
正則がお酒を進めてきても飲んだらダメだよ。
お前も正則も酒飲みだし、仕事に支障がでるといけないからね。
と、厳しく言いつけておりました。
が、お酒が大好きな福島正則です。
母里太兵衛が訪ねた時、すでに酒宴を開いており正則は完全に酔っぱらっている状態でありました。
いらっしゃい!とりあえず飲も飲も!
お酒好きでしょ?
母里太兵衛
すみません、今禁酒中でして…。
えー!
じゃあさ、こんなのはどう?
このでっかい杯に入った酒全部飲めたら何でも好きなものあげる!
面白くない?飲もうぜー!
母里太兵衛
いえいえ。
主からも飲むなときつく言われておりますし、遠慮いたします。
いくら誘ってもかたくなに断る母里太兵衛…
酔っぱらっているのもあり、正則はイラっときたか母里太兵衛に悪態をつきました。
なんだよつまらんな!
一杯の酒すら飲めんとか…黒田家の武士はヘタレばっかか?!
弱虫野郎の集まりかよ!
母里太兵衛
カッチ~ン(`n´)
自分への悪口ならまだしも、黒田家まで悪く言われてしまった…。
これには母里太兵衛も我慢ならず、大きな杯に入ったお酒を一杯どころか三杯飲み干してやりました。
やるじゃん。
母里太兵衛
飲めたら何でもくれるんですよね?
日本号ください。
にににに!日本号を?!
日本号…
それはもともと天皇が所有していた槍であり、天皇から織田信長、そして織田信長から豊臣秀吉へと渡った後に福島正則が受け継いだ超貴重なお宝であります。
いや何でもあげるって言ったけどさぁ…
さすがにそれは…常識の範囲ってものが…。
母里太兵衛
何でもは何でもですよ。
武士に二言はないと言いますよね?
まさか、福島正則ともあろう者が約束を破るのですか?
ハイ…あげます(´;ω;`)
自業自得ですが、福島正則は泣く泣く日本号を手放すことになりました。
母里太兵衛は超ご機嫌で帰国したとのことです。
そしてこの日の出来事は、
酒は飲め飲め飲むならば、日の本一の此の槍を、飲みとるほどに...
と、『黒田節』という民謡の歌詞になっております。
関ヶ原の戦いで福島正則は島津軍に・・・
1600年…
豊臣秀吉亡き後の政権を巡って石田三成と徳川家康が対立、関ヶ原の戦いと呼ばれる戦が起こりました。
この戦で福島正則は、徳川家康率いる東軍に属しておりました。
いざ戦が始まると、もともと西軍にいた小早川秀秋が裏切って西軍に攻撃を開始。
あっという間に東軍が有利な状況に転じ、追い詰められた西軍の武将達は一斉に撤退を始めました。
その中でも西軍の島津義弘は少ない手勢で東軍に囲まれており
絶体絶命でごわすよ!
という状況だったのですが、
進む以外に逃げる方法ないし、このまま突っ込むでごわすよ!
島津軍はその敵の中をひるむことなく、凄まじい気迫で突っ込んでいきました。
薩摩の島津だっ!
逃がすかよっ!
島津義弘を討ち取ったとなると大手柄!
福島正則は凄まじい勢いで突破していく島津軍目がけ、単騎で向かっていきました。
が、
今の島津軍は死にものぐるいの捨てっぱち!
近づくのは危険すぎます!
と家臣に止められました。
うぅん…確かに…。
福島正則は納得して追うのを止めたのですが、途中まで島津軍を追った手前、
ここで背を向けると、俺が島津の連中を恐れて逃げたみたいで嫌だ!
とのことで後ろ向きで仲間の元へ戻っていったそうです。
お馬鹿というか、子供っぽくて可愛いですね。
個人的に、福島正則は戦国No1の萌え武将です。笑
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