蒲生氏郷の家紋・甲冑・兜・豊臣秀吉の語る氏郷について
対い鶴(むかいづる)
蒲生氏郷の家紋、対い鶴。
鶴は不老不死、長寿を象徴する鳥です。戦国武将的には
お家が永遠に続きますように。
的な縁起物でもあったように思われます。
そのほか、『鶴は日本に稲穂をもたらした鳥』という神話があるとのことで、鶴の家紋には、豊作を願う意味合いもあるとのことです。
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蒲生氏郷の兜について&兜に関する逸話!
蒲生氏郷は『銀の鯰尾』の兜を被っていたと言われております。
(原物は現存していないそうです。)
鯰(なまず)は古くから地震を起こす、予知する生き物と言われており、人をビビらす、驚かす事をする生き物であるということで、
ワシも鯰のように戦場で敵をおどかしてやる!
といったゲン担ぎがあったと言われております。
蒲生氏郷は新しく召し抱えた家臣に
ウチの先鋒隊には銀の鯰尾の兜の男がいるんだ。
そいつが一番の活躍をするから、そいつに負けないように働くのだぞ。
と語っていたといいます。
その鯰尾の兜の男こそ蒲生氏郷であり、
大将でありながら氏郷は自ら先陣を切りって戦場を駆けまわっていたわけですが、
普通は大将が先鋒隊なんてあり得ない事なので、新人家臣は勇猛果敢な氏郷の姿を見て
俺たちの大将ハンパねー!負けてらんねぇ!
大将死なすわけにもいかんし頑張るぞーっ!!
てな感じで大いに奮い立ったとの事です。
この氏郷の『鯰尾の兜』には三ヶ所の銃弾の痕が残っており、鎧にも数ヶ所銃弾の痕があったそうな。
がしかし、それでも氏郷の体は無傷だったと伝えられております。
蒲生氏郷、どれほどの猛者なんだ…!と思っちゃいますが、
氏郷は大将として軽率すぎ。運があるから勝ててるようなもの。
なんて昔の人の記録に残されているので、運悪く討ち死にしていたなら無鉄砲に突っ込んでいく愚かな大将になっていた可能性も無きにしも非ず。
蒲生氏郷となじみの宣教師も
レオン(氏郷)には運と勇気がある。
彼はそれありきの傑物。
なんて記録を残しております。
運も実力のうち…
かな??
そして、こんな逸話も…。
蒲生氏郷、豊臣秀吉、徳川家康、前田利家、毛利輝元…と名だたる大名達が集い雑談をしていた時、
もし織田信包5千、蒲生氏郷1万の兵で戦をするとしたら、皆はどっちの味方に付く?
※織田信包(おだのぶかね)…織田信長の弟
秀吉がふと、こんな事を質問しました。
蒲生氏郷の手前、諸大名達は返答に困っていたのですが、
蒲生軍について織田軍の兵を4900人討っても大将・信包の首はそこにない。
けど、織田軍について蒲生軍の先鋒隊を狙い撃ちすれば大将の氏郷を討ち取れる。
総大将を討ち取れば戦は勝ちだから、ワシなら織田信包に味方するよ。
秀吉はこう答えました。
蒲生氏郷の豪胆さ、勇猛っぷりを評価してるともとれますが、蒲生氏郷の大将としての軽率さをディスっているともとれます。
なにはともあれ『銀の鯰尾』は勇将の証なのだ。
そしてもうひとつ、
蒲生氏郷の兜で有名なものといえ『燕尾形兜(えんびなりかぶと)』です。
字の如く、ツバメの尾を模した兜だそうです。
蒲生氏郷所用と言われているけど、氏郷の兜エピソードといえば『銀の鯰尾』ばかりだし、これを被った肖像画とかはない模様。
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